大気汚染の指標となるコケの見分け方
環境汚染のうち大気汚染を中心として指標植物の応用について解説していきます。
大気汚染の指標植物としては、コケ類がもっとも応用範囲が広く、すぐれた特微をもっているのです。
しかし実際に、コケを指標として汚染調査をしようとしても、コケの種類を見分けることがむずかしいと考えられます。
ここでは、指標性の大きい、代表的なコケについてその見分け方を説明することにしました。
都市や近郊に見られる着生コケ類の種類は限られているので倍率が五倍ぐらいのルーペ(虫めがね)を用いるだけでたいていの種類を区別することができます。
顕徴鏡を用いて葉の構造まで観察すれば完全を期すことができますが、あまり細部にわたる説明は省いています。
なお、ここにあげたコケの大部分は関東地方以西の暖地に分布する種類です。
これより寒い地方では別の種類を指標としなければなりません。
地衣類にはいろいろな種類があり、正確に見分けることはむずかしいのです。